ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

老メンドリの餌に添加したケルセチンとビタミンEは、腸の構造と免疫バリアの完全性を促進する

Supplementation of Dietary Quercetin and Vitamin E Promotes the Intestinal Structure and Immune Barrier Integrity in Aged Breeder Hens

要旨:
65週齢の老メンドリを4群に分けた。 1) 通常の餌+ケルセチン 0.4 g/kg、2) 通常の餌+ビタミンE 0.2 g/kg、3) 通常の餌+ケルセチン 0.4 g/kg+ビタミンE 0.2 g/kg、4) 通常の餌のみ、のそれぞれを14週間投与した。腸における柔毛の高さと腸陰窩の深さは、他3群と比べて3)が顕著に高かった(P<0.05)。3)ではまた、血中の乳酸とジアミンオキシダーゼの濃度が低下し、分泌型免疫グロブリンAとムチン-2のmRNAの発現が顕著に増加した(P<0.05)。3)は他3群と比べて、密着結合蛋白質と抗炎症性マーカー(IL-10およびIL-4)のmRNA発現が有意に高く(P<0.05)、炎症誘導マーカー(IL-1β・IL-6・TNF-α)のmRNA発現は低かった(P<0.05)。腸の抗酸化作用も、3)は他群より優れていた。すなわち、SOD・総抗酸化能・GPx・カタラーゼが上昇し、マロンジアルデヒドは減少した。