ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

メカノケミカル技術でラジカル形成したケルセチンとアミノ酸の混合物は、水溶性と抗酸化能が増強する

Enhancement in dissolution behavior and antioxidant capacity of quercetin with amino acids following radical formation via mechanochemical technique

著作名:
Momoka Minode
Kazunori Kadota
Daichi Kawabata
Mikio Yoshida
Yoshiyuki Shirakawa
出典:
Advanced Powder Technology
2022
33
103582
DOI:
10.1016/j.apt.2022.103582
キーワード:
ケルセチン
アルギニン
微粉砕
共アモルファス
水溶性
抗酸化能
要旨:
ケルセチンとアミノ酸(アルギニンもしくはβ-アラニン)を1:1のモル比で混合して、ボールミルで微粉砕して、共アモルファスを得た。粉砕中にラジカルを経由して、アモルファスを形成する機構が提唱された。両者とも、粉末X線・示差走査熱量・各種スペクトルにて物性評価を行った。溶解度を測定した結果、ケルセチン/アルギニン共アモルファスは粉砕前の5倍、相当するβ-アラニン体は3.1倍に、それぞれ水溶性が向上した。水溶性の増大に伴い抗酸化能(一重項酸素の除去)も向上し、ケルセチン/アルギニン共アモルファスの水溶性と抗酸化能の積は、粉砕前の8.18倍に達した。