老化細胞除去剤のダサチニブとケルセチンの組合せは、YTHDF2依存的にTRAF6/MAPK/NF-κB軸を介して、ヒト臍帯静脈内皮細胞の老化を緩和する
Senolytics Cocktail Dasatinib and Quercetin Alleviate Human Umbilical Vein Endothelial Cell Senescence via the TRAF6-MAPK-NF-κB Axis in a YTHDF2-Dependent Manner
- 出典:
- Gerontology
- 2022
- 68
- 920–934
- DOI:
- 10.1159/000522656
- 要旨:
- ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)をリポ多糖で刺激すると、細胞老化を誘発した。老化細胞除去剤として知られているダサチニブとケルセチンの組合せは、自己分泌と傍分泌を阻害して、リポ多糖による細胞老化を軽減した。組合せはまた、TNF受容体関連因子6(TRAF6)/MAPK経路を調節した。m6A(アデノシンの6位アミノ基がメチル化されたRNA)を読み取るYTHDF2の発現は、組合せが促進して、自己分泌の傍分泌の阻害を誘導した。YTHDF2はまた、MAPKの安定化にも寄与することを見出した。