植物由来の抗酸化剤3-O-グリコシル化ケルセチンは、トランスサイレチンの安定化に寄与する
Antioxidant Quercetin 3-O-Glycosylated Plant Flavonols Contribute to Transthyretin Stabilization
- 著作名:
- Lidia Ciccone
- Nicolò Tonali
- Carole Fruchart-Gaillard
- Lucia Barlettani
- Armando Rossello
- Alessandra Braca
- Elisabetta Orlandini
- Susanna Nencetti
- 出典:
- Crystals
- 2022
- 12
- 638
- DOI:
- 10.3390/cryst12050638
- 要旨:
- トランスサイレチンは血中に存在する蛋白質であるが、病理的条件下では本来の構造を失い、原線維の形成やアミロイド疾患の発症につながる可能性がある。ケルセチンは、トランスサイレチンに高い親和性を示した。そこで、植物から単離した5種類のケルセチン配糖体の、トランスサイレチンに対する作用を調べた。その結果、3-O-D-ガラクトピラノシドとトランスサイレチンとの複合体の結晶構造が解明され、トランスサイレチン四量体の安定化に寄与することを示唆した。