ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの非線形分子動力学: 肝保護における役割

Nonlinear molecular dynamics of quercetin in Gynocardia odorata and Diospyros malabarica fruits: Its mechanistic role in hepatoprotection

要旨:
四塩化炭素で惹起したラットの肝損傷を、ケルセチンが改善した。ケルセチンの投与は、ビリルビン・SGOT・SGPTを減少して、肝機能パラメーターを改善した。ケルセチンはまた、四塩化炭素がもたらした各種遺伝子(HGF・TIMP1・MMP2)の発現を軽減した。コンピュータによる分子メカニズムの予測は、ケルセチンによるBCL-2・JAK2・Cyp2E1のシグナル伝達への関与が示唆された。分子ドッキングは、ケルセチンの結合エネルギーを以下のように計算した。BCL-2: -41.48±11.02 kcal/mol, JAK2: -43.53±6.55 kcal/mol, Cyp2E1: -39.89±5.78 kcal/mol.