ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

メタボリックシンドロームと関連患者における、脂質プロファイルおよび炎症マーカーに対するケルセチン摂取の効果: 無作為化比較試験のシステマティックレビューおよびメタ解析

The effects of quercetin supplementation on lipid profiles and inflammatory markers among patients with metabolic syndrome and related disorders: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

要旨:
各種データベース検索して得た、ケルセチンの脂質プロファイルおよび炎症マーカーに対する効果を報告した無作為化比較対照臨床研究の16件を対象に、システマティックレビューとメタ解析を行った。その結果、ケルセチンは総コレステロール(標準化平均差: −0.98, 95%信頼区間: −1.48, −0.49, P<0.001)・LDL(標準化平均差: −0.88, 95%信頼区間: −1.35, −0.41, P<0.001)・C反応性蛋白質(標準化平均差: −0.64, 95%信頼区間: −1.03, −0.25, P=0.001)を顕著に減少した。一方、中性脂肪(標準化平均差: −0.32, 95%信頼区間: −0.68, 0.04, P=0.08)・HDL(標準化平均差: 0.20, 95%信頼区間: −0.20, 0.24, P= 0.84)・IL-6(標準化平均差: −0.69, 95%信頼区間: −1.69, 0.31, P=0.17)・TNF-α(標準化平均差: −0.06, 95%信頼区間: −0.25, –0.14, P=0.58)には、有意差を認めなかった。