ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ジクロフェナクがラットに誘発した心損傷に対するルチンの改善効果と、FABP3・MYL3・ANPとの関連

Ameliorating effect of rutin against diclofenac-induced cardiac injury in rats with underlying function of FABP3, MYL3, and ANP

要旨:
ジクロフェナクで惹起したラットの心損傷は、ルチンが改善した。ジクロフェナクがもたらした心損傷マーカー(乳酸脱水素酵素・クレアチンキナーゼMB・AST)の上昇、炎症サイトカイン(TNF-α・IL-6)の上昇、酸化ストレスマーカーの異常(マロンジアルデヒドの上昇・GSHの減少)は、ルチンの投与で改善された。心筋傷害マーカー(cTnT・FABP3・ANP)とアポトーシスマーカー(Bcl-2・カスパーゼ-3)の変化も、ルチンが正常に近づけた。心筋に関連する蛋白質の中で、MYL3はジクロフェナクとルチンのどちらの投与にも応答しなかった。