ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ミトコンドリアで活性酸素種が媒介するフェロトーシスを標的として、ケルセチンは高脂肪食が誘発した肝脂肪毒性を軽減する

Targeting Mitochondrial ROS-Mediated Ferroptosis by Quercetin Alleviates High-Fat Diet-Induced Hepatic Lipotoxicity

要旨:
高脂肪食を12週間投与したマウスは、肝組織に過酸化脂質を含む脂質を蓄積し、フェロトーシス(鉄依存性の細胞死)も見られた。しかし、ケルセチンの共投与は、用量依存的な軽減効果を認めた。別途実施した脂肪肝細胞L02を用いる実験でも、同様の挙動を示し、ケルセチンは油滴の蓄積を低減した。同細胞のミトコンドリアにて、ケルセチンは活性酸素種を低減し、フェロトーシス関連蛋白質(COX-2およびACSL4)の発現を阻害した。