ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナノ化したケルセチンを基盤とする光線力学的療法による、虫歯の病原バイオフィルムを標的としてのミュータンス連鎖球菌のクオラムセンシング阻害

Quorum quenching of Streptococcus mutans via the nano-quercetin-based antimicrobial photodynamic therapy as a potential target for cariogenic biofilm

要旨:
ナノ化したケルセチンを調製し、虫歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌のバイオフィルム形成阻害最小濃度(MBIC)を128 μg/mLと決定した。光線力学的療法を施した後のミュータンス連鎖球菌の代謝活性は、対照値と比較して85.7%(ナノ化したケルセチンの1/2×MBIC)および77.3%(同1/4×MBIC)減少した。また、クオラムセンシングに関連する遺伝子の相対的な発現レベルは、ナノ化したケルセチンの存在下の光線力学的療法で有意に低下した。