アルツハイマー病の進行を調節する老化細胞除去療法: パイロット臨床試験
Senolytic Therapy to Modulate the Progression of Alzheimer’s Disease (SToMP-AD): A Pilot Clinical Trial
- 著作名:
- Mitzi M. Gonzales
- V. R. Garbarino
- E. Marques Zilli
- R. C. Petersen
- J. L. Kirkland
- T. Tchkonia
- N. Musi
- S. Seshadri
- S. Craft
- Miranda E. Orr
- 出典:
- The Journal of Prevention of Alzheimer’s Disease
- 2022
- 9
- 22–29
- DOI:
- 10.14283/jpad.2021.62
- 要旨:
- 初期のアルツハイマー病患者5名を対象とする、老化細胞除去剤(ケルセチンとダサチニブとの組合せ)の効果を検証した臨床研究。パイロット研究としての位置づけのため、比較対照は設けていない。ケルセチン1000 mg/dayとダサチニブ100 mg/dayを2日間連続で投与し、続く12日間の無投薬期間を加えて1サイクルとした。これを6サイクル繰り返して、12週間の治療期間とした。その結果、良好な安全性を確認し、脳脊髄液の分析結果はケルセチンとダサチニブの血液脳関門(BBB)の通過を示唆した。従って、無作為化比較対象による次のステージの臨床研究に進むことができる。