ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒトの骨格筋にて、ケルセチンは脂質生成と線維症を軽減する

Quercetin attenuates adipogenesis and fibrosis in human skeletal muscle

著作名:
Saori Omae
Sota Akazawa
Toshio Takahashi
Takayuki Izumo
Tomohiro Rogi
Masaaki Nakai
出典:
Biochemical and Biophysical Research Communications
2022
615
24-30
DOI:
10.1016/j.bbrc.2022.05.033
キーワード:
骨格筋細胞
脂質生成
筋線維化
ケルセチン
要旨:
中胚葉細胞の表面マーカーPDGFRαおよびCD201が陽性のヒト骨格筋細胞を、脂質生成もしくは筋線維化の条件下で、ケルセチンの濃度を変化させて(0~3 μM)培養した。脂肪細胞への分化する条件下にてケルセチンは、CREBのリン酸化を阻害して、脂質生成遺伝子(CEBPAおよびADIPOQ)の発現と脂肪の蓄積を低減した。一方、筋線維化の条件下にてケルセチンは、Smad2のリン酸化を阻害して、筋線維化遺伝子(TIMP1・ACTA2・COL1A1・COL3A1)の発現を下方調節した。