ゴボウ(Arctium lappa L.)葉はモリンとケルセチン-3-O-ラムノシドを豊富に含み、リポ多糖がRAW264.7細胞に誘発した炎症と酸化ストレスを改善する
Burdock (Arctium lappa L.) leaf flavonoids rich in morin and quercetin 3-O-rhamnoside ameliorate lipopolysaccharide-induced inflammation and oxidative stress in RAW264.7 cells
- 出典:
- Food Science & Nutrition
- 2022
- 10
- 2718-2726
- DOI:
- 10.1002/fsn3.2875
- 要旨:
- リポ多糖で刺激したマクロファージRAW 264.7に、モリンとケルセチン-3-O-ラムノシドを豊富に含むゴボウ葉抽出物で処置をした。その結果、一酸化窒素・PGE2・TNF-α・IL-6が顕著に減少し、強い抗炎症作用を示した。ゴボウ葉フラボノイドはまた、ラジカル消去能を示すと同時に、リポ多糖が減少したSOD・カタラーゼ・GSHを回復し、活性酸素は減少して抗酸化作用も示した。メカニズムとして、抗炎症作用はiNOSおよびCOX-2の発現の抑制に基づき、抗酸化作用はNF-κBシグナル伝達の阻害に基づく。