ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アポトーシス誘導物質TRAILとケルセチンとの有望な相乗効果

Potential Synergistic Effects of the Bioflavonoid Quercetin with the Apoptosis-Inducer, TRAIL

著作名:
Jycole E. M. Bush
Sherell Byrd
出典:
The FASEB Journal
2022
36
10.1096/fasebj.2022.36.S1.R2667
DOI:
10.1096/fasebj.2022.36.S1.R2667
キーワード:
TRAIL
ケルセチン
急性リンパ芽球性白血病
Molt-4
アポトーシス
相乗効果
要旨:
TRAIL (TNF related apoptosis inducing ligand; 腫瘍壊死因子関連アポトーシス誘導リガンド)はTNFファミリーに属し、癌細胞にはアポトーシスを誘導するが、正常細胞には作用しないことが知られている。すなわち、フラボノイドと酷似した挙動を示す。本研究では、急性リンパ芽球性白血病細胞Molt-4のアポトーシスにおける、TRAILとケルセチンとの併用効果を検討した。ケルセチン単独では、2.5 µMの濃度でMolt-4に80%のアポトーシスを誘導したが、TRAIL単独では耐性ゆえに影響を与えなかった。しかし、両者を組合せると相乗的な増強効果が見られた。