ケルセチンはI型糖尿病ラットのNrf2を活性化して、酸化ストレスが精嚢に誘発した細胞アポトーシスを軽減する
Quercetin ameliorates oxidative stress‑induced cell apoptosis of seminal vesicles via activating Nrf2 in type 1 diabetic rats
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2022
- 151
- 113108
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2022.113108
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起したI型糖尿病のモデルラットに、ケルセチンを4か月間投与した。精嚢の総抗酸化能およびNrf2は糖尿病で低下したが、ケルセチン投与で回復した。ケルセチンはまた、精嚢のマロンジアルデヒド・カスパーゼ-3・Bax/Bcl-2比も正常化して 、酸化ストレスとアポトーシスを軽減した。すなわち、I型糖尿病の酸化ストレスに起因する精嚢の病変は、ケルセチンによるNrf2の活性化で改善した。しかし、空腹時血糖値だけは、改善されなかった。