ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したイヌリンナノ粒子の合成の最適化: 特性評価と細胞毒性

Optimization of the Synthesis of Natural Polymeric Nanoparticles of Inulin Loaded with Quercetin: Characterization and Cytotoxicity Effect

要旨:
ケルセチンの難溶性と腸内で代謝不安定性を克服すべく、イヌリンを担体とするナノ粒子を設計した。噴霧乾燥条件を検討した結果、ケルセチン/イヌリン比10% w/v、供給温度45 ℃、入口温度120 ℃、出口温度60 ℃が最適であった。得られたナノ粒子の粒径は289.75±16.3 nmで、封入効率は73.33±7.86%であった。このナノ粒子は、ヒト由来結腸癌細胞株Caco-2およびヒト由来肝癌細胞株HepG2に阻害効果を示したが、ヒト由来皮膚線維芽細胞HDFa(正常細胞)には無毒であった。