ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アネクトキルス・ロクスバーギー抽出物由来のフラボノイドは、老化したマウスのSIRT1シグナル伝達経路を調節して、記憶力の低下を改善し、神経細胞のアポトーシスを減少する

Anoectochilus roxburghii flavonoids extract ameliorated the memory decline and reduced neuron apoptosis via modulating SIRT1 signaling pathway in senescent mice

要旨:
アネクトキルス・ロクスバーギー(アジア諸国の伝統療法で汎用されるハーブ)抽出物由来のフラボノイド(ARF)の抗老化作用を、老齢マウスで検証した。18月齢のマウスにARFを投与すると、モリスの水迷路のスコアが大幅に向上し、記憶力低下を改善した。皮質の変化として、ARFはマロンジアルデヒドと活性酸素種を低減し、モノアミン酸化酵素とアセチルコリンエステラーゼの活性を低下し、SODは増大した。海馬においては、ARFはSIRT1の発現を上方調節し、アポトーシスを軽減し、老化細胞を減少した。なお、ARFの成分は、ケルセチン配糖体とイソラムネチン配糖体の複雑な混合物である。