ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

メタボリックシンドロームのモデルラットにおける、筋中エネルギー貯蔵への、運動とケルセチンの効果

Effects of exercise and quercetin on muscle energy charge in metabolic syndrome model of rats

要旨:
ラットにフルクトースを10週間継続して投与すると、血圧と血中の中性脂肪・グルコース・インスリンが顕著に上昇し、メタボリックシンドロームを呈した。また、筋組織中のATP値は対照群の半分となり、ミトコンドリア不全も進行した。フルクトースの投与に運動を追加すると、ATPの生成は増大するものの、運動によって消費する。従って、エネルギー貯蔵にはマイナス要因となる。フルクトースとケルセチンとを共投与すると、ATP値を正常化させる上、AMP(ATPが消費された際の残骸)の生成を有意に抑えた。結論として、有酸素運動はメタボリックシンドロームの予防に有効ではあるが、ケルセチン摂取の方がより効果的である。