ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはリソソーム機能とオートファジーフラックスを回復して、パルミチン酸が誘発したアポトーシスから膵β細胞を保護する

Quercetin protects against palmitate-induced pancreatic β-cell apoptosis by restoring lysosomal function and autophagic flux

要旨:
パルミチン酸で刺激した膵β細胞のアポトーシスは、ケルセチンが低減した。しかし、ケルセチンの保護作用は、オートファジーの阻害もしくはオートファジーの主要遺伝子のサイレンシングで停止した。一方パルミチン酸は、オートファゴソームのマーカーであるLC3 IIの発現を促進したが、リソソーム機能障害のためオートファジーフラックスは遮断した。ケルセチンは、リソソーム機能障害を改善し、オートファゴソームとリソソームを促進して、オートファジーフラックスを回復した。