プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の主要な基質結合ポケットを標的とする、抗血栓性天然物の同定
Identification of Antithrombotic Natural Products Targeting the Major Substrate Binding Pocket of Protein Disulfide Isomerase
- 著作名:
- Chenghui Liang
- Meiqin Cai
- Yanyan Xu
- Wei Fu
- Juhong Wu
- Yurong Liu
- Xinyuan Liao
- Jiamin Ning
- Jinyu Li
- Mingdong Huang
- Cai Yuan
- 出典:
- Journal of Natural Products
- 2022
- 85
- 1332–1339
- DOI:
- 10.1021/acs.jnatprod.2c00080
- 要旨:
- プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)阻害剤は、抗血栓薬として期待される。PDIのb'-ドメインと親和性を有する化学物質をバーチャルスクリーニングして、5種の候補を選び出した。これら5種をトリプトファン蛍光を基盤とするアッセイ系に付したところ、ガランギンが最も強い阻害活性を示し、IC50値は5.9 μMであった。電気的に血栓を誘発したマウスモデルにて、ガランギンは、血管閉塞の時間を大幅に遅らせた。分子ドッキングは、b'-ドメインとa'-ドメインとの界面に、ガランギンのベンゾピロン部分(AおよびC環)の深い挿入を示唆した。