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イソラムネチンはAMPKを活性化して、酸化ストレスとミトコンドリア機能障害から肝細胞を保護する

AMPK activation by isorhamnetin protects hepatocytes against oxidative stress and mitochondrial dysfunction

著作名:
Guang-Zhi Dong
Ju-Hee Lee
Sung Hwan Ki
Ji Hye Yang
Il Je Cho
Seung Ho Kang
Rong Jie Zhao
Sang Chan Kim
Young Woo Kim
出典:
European Journal of Pharmacology
2014
740
634-640
DOI:
10.1016/j.ejphar.2014.06.017
キーワード:
肝癌
HepG2
イソラムネチン
抗酸化作用
肝保護
AMPK
要旨:
アラキドン酸と鉄で惹起したヒト由来肝癌細胞株HepG2への毒性に、イソラムネチンが保護効果を示した。アラキドン酸と鉄に起因する、活性酸素種の発生とグルタチオンの減少は、イソラムネチンが阻害した。その結果、ミトコンドリア膜電位を維持した。イソラムネチンはまた、AMPKαへのリン酸化を促進してAMPKを活性化した。その際、カルシウムーカルモジュリン依存性蛋白質キナーゼ-2(CaMKK2)が介在し、肝キナーゼB1は関係しなかった。