ケルセチンはミトコンドリアの完全性とMAPキナーゼシグナル伝達を調節して、カドミウムがラットの脳に誘発したコリン作動性機能障害を軽減する
Protective Role of Quercetin in Cadmium-Induced Cholinergic Dysfunctions in Rat Brain by Modulating Mitochondrial Integrity and MAP Kinase Signaling
- 著作名:
- Richa Gupta
- Rajendra K. Shukla
- Lalit P. Chandravanshi
- Pranay Srivastava
- Yogesh K. Dhuriya
- Jai Shanker
- Manjul P. Singh
- Aditya B. Pant
- Vinay K. Khanna
- 出典:
- Molecular Neurobiology
- 2017
- 54
- 4560–4583
- DOI:
- 10.1007/s12035-016-9950-y
- 要旨:
- カドミウムを投与したラットの前頭皮質と海馬では、ムスカリン受容体への結合が阻害され、コリン作動性受容体の遺伝子(M1・M2・M4)発現が減少した。カドミウムはまた、コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)およびアセチルコリンエステラーゼ(AChE)の発現をmRNAおよび蛋白質の両方のレベルで減少し、活性酸素種の生成を促進した。その結果、MAPキナーゼシグナル伝達が活性化されて、脳神経のアポトーシスを促進した。しかし、ケルセチンを投与するとこの様な異常を軽減して、神経保護効果を示した。