ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病ラットの記憶障害と不安惹起様行動に対する、ケルセチンの神経保護効果: エクトヌクレオチダーゼおよびアセチルコリンエステラーゼ活性の役割

Neuroprotective effects of quercetin on memory and anxiogenic-like behavior in diabetic rats: Role of ectonucleotidases and acetylcholinesterase activities

要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットにケルセチンを投与すると、記憶障害と不安惹起様行動を顕著に軽減した。ケルセチンは脳内のマロンジアルデヒドを軽減した。また、大脳皮質からシナプトソームにかけて糖尿病がもたらす、エクトヌクレオチダーゼの減少とアデノシンデアミナーゼの上昇に、ケルセチンが歯止めを掛けた。高用量のケルセチン投与では、脳内のアセチルコリンエステラーゼ活性の異常上昇も抑制した。