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イソラムネチンはNF-κBシグナル伝達を下方調節して、リポ多糖が誘発した炎症応答を改善する

Isorhamnetin ameliorates LPS-induced inflammatory response through downregulation of NF-κB signaling

著作名:
Yang Li
Gefu Chi
Bingyu Shen
Ye Tian
Haihua Feng
出典:
Inflammation
2016
39
1291–1301
DOI:
10.1007/s10753-016-0361-z
キーワード:
イソラムネチン
急性肺損傷
肺保護
マクロファージ
RAW 264.7
マウス
動物実験
要旨:
リポ多糖で惹起した急性肺損傷に対するイソラムネチンの保護作用を、vitroとvivoの両面から検証した。Vitro: リポ多糖で処置したマクロファージRAW264.7にイソラムネチンを作用すると、TNF-α・IL-1β・IL-6が顕著に低下し、NF-κBシグナル伝達を抑制した。Vivo: 急性肺損傷のモデルマウスにイソラムネチンを投与すると、炎症性細胞・肺組織の湿/乾比率・気管支肺胞洗浄液への蛋白質の漏出・ミエロペルオキシダーゼ活性が著しく改善された。