ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

槐花のエタノール抽出物は、スコポラミンがマウスに誘発した認知障害を軽減する

Ethanolic extract of Sophora japonica flower buds alleviates cognitive deficits induced by scopolamine in mice

著作名:
Tung Thanh Bui
Hai Thanh Nguyen
出典:
Oriental Pharmacy and Experimental Medicine
2017
17
337–344
DOI:
10.1007/s13596-017-0286-6
キーワード:
マウス
認知障害
槐花抽出物
Y字迷路試験
モリスの水迷路
アセチルコリンエステラーゼ
抗炎症作用
動物実験
要旨:
スコポラミンで惹起したマウスの認知障害を、槐花抽出物が効果的に改善した。槐花抽出物の投与は、スコポラミンが低下したY字迷路試験とモリスの水迷路のスコアを有意に改善し、認知障害の改善を示した。脳組織においては、アセチルコリンを増大し、アセチルコリンエステラーゼの活性を低下した。槐花抽出物はまた、脳内のTNF-αとIL-1βを減少し、IL-10は増大して抗炎症作用を発揮した。