ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

3-ニトロプロピオン酸が誘発したハンチントン病のラットモデルにて、ケルセチンは行動障害を改善し、星状細胞とミクログリアを回復し、セロトニン代謝を低下する

Quercetin Improves Behavioral Deficiencies, Restores Astrocytes and Microglia, and Reduces Serotonin Metabolism in 3-Nitropropionic Acid-Induced Rat Model of Huntington’s Disease

要旨:
3-ニトロプロピオン酸(3-NP)で惹起したハンチントン病のモデルラットを用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンの投与は、3-Npがもたらした不安・運動障害・歩行障害を大幅に軽減した。ケルセチンは、3-NPによるセロトニン代謝の増加を有意に抑制したが、ドーパミン作動性代謝亢進には影響を与えなかった。ケルセチンはまた、ミクログリアの増殖を抑制し、星状細胞の数を増加した。