軽度の外傷性脳損傷のマウスモデルにて、ケルセチンは不安様行動を緩和し、視床下部-下垂体-副腎系を正常化する
Quercetin mitigates anxiety-like behavior and normalizes hypothalamus–pituitary–adrenal axis function in a mouse model of mild traumatic brain injury
- 出典:
- Behavioural Pharmacology
- 2019
- 30
- 282-289
- DOI:
- 10.1097/FBP.0000000000000480
- 要旨:
- 軽度の外傷性脳損傷のマウスモデルに、ケルセチン50 mg/kgもしくは既存抗不安薬ジアゼパム(ポジコン)3 mg/kgを14日間投与した。4種類の行動試験(オープンフィールド試験・高架式十字迷路試験・明暗箱試験・ゼロ迷路試験)の結果、同等に不安様行動を改善した。ケルセチンはまた、副腎皮質刺激ホルモンとコルチコステロンを低下して、視床下部-下垂体-副腎系の調節不全を改善した。これも、ジアゼパムと同等であった。