嗅球を摘出したマウスにおける抗酸化的な防御を含むケルセチンの抗うつ効果と、グルタミン酸および一酸化窒素が作動する経路
Antidepressant-like effect of quercetin in bulbectomized mice and involvement of the antioxidant defenses, and the glutamatergic and oxidonitrergic pathways
- 著作名:
- Iandra Holzmann
- Luísa Mota da Silva
- José Afonso Corrêa da Silva
- Viviane Miranda Bispo Steimbach
- Márcia Maria de Souza
- 出典:
- Pharmacology Biochemistry and Behavior
- 2015
- 136
- 55-63
- DOI:
- 10.1016/j.pbb.2015.07.003
- 要旨:
- うつ病のモデルとして嗅球を摘出したマウスに、ケルセチンを投与した。その結果、強制水泳試験および尾懸垂試験にて、不動時間を短縮した。N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)・アルギニン・シルデナフィルのいずれかを予めを投与したマウスでは、ケルセチンの抗うつ作用が打消された。よって、ケルセチンがNMDA受容体もしくは一酸化窒素合成を阻害する作用機序を示唆した。ケルセチンはまた、嗅球摘出がもたらした海馬中の過酸化脂質を減少した。