ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ストレプトゾトシンで誘発した糖尿病モデル動物における、酸化ストレス・NF-κB・SIRT1に対するヘスペリジンとケルセチンの効果

The effect of hesperidin and quercetin on oxidative stress, NF-κB and SIRT1 levels in a STZ-induced experimental diabetes model

要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットに、ケルセチンもしくはヘスペリジンを投与した。肝および腎組織における、糖尿病で低下したSIRT1・SOD・カタラーゼ活性の回復度合を比較した。腎組織では、ケルセチンもヘスペリジンも、3酵素全ての活性を有意に回復した。肝組織のSODは、ケルセチンもヘスペリジンも、投与の影響を認めなかった。肝組織のカタラーゼ活性は、ヘスペリジンは回復させたものの、ケルセチンでは変化がなく低下したままであった。両組織におけるNF-κBとマロンジアルデヒドの上昇は、ケルセチンもヘスペリジンも低下させた。