急性肺損傷の有望な治療法としての吸入可能な新しいケルセチン-アルギン酸ナノゲル
A novel inhalable quercetin-alginate nanogel as a promising therapy for acute lung injury
- 出典:
- Journal of Nanobiotechnology
- 2022
- 20
- 272
- DOI:
- 10.1186/s12951-022-01452-3
- 要旨:
- ケルセチンーアルギン酸ナノゲルは、水素結合によってケルセチンが安定化され、水溶性で吸入が可能である。このナノゲルは100 nm未満のサイズで均一に分布し、vitroでフリーのケルセチンよりも強力な抗酸化作用を示した。急性肺損傷のモデルラットの組織分布の結果は、超音波エアロゾル吸入による肺へのケルセチン送達を確認した。ナノゲルの吸入はまた、酸化ストレスによる損傷を軽減し、蛋白質とmRNAの両方のレベルで、炎症性サイトカインの発現を抑制した。