ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

急性肺損傷の有望な治療法としての吸入可能な新しいケルセチン-アルギン酸ナノゲル

A novel inhalable quercetin-alginate nanogel as a promising therapy for acute lung injury

要旨:
ケルセチンーアルギン酸ナノゲルは、水素結合によってケルセチンが安定化され、水溶性で吸入が可能である。このナノゲルは100 nm未満のサイズで均一に分布し、vitroでフリーのケルセチンよりも強力な抗酸化作用を示した。急性肺損傷のモデルラットの組織分布の結果は、超音波エアロゾル吸入による肺へのケルセチン送達を確認した。ナノゲルの吸入はまた、酸化ストレスによる損傷を軽減し、蛋白質とmRNAの両方のレベルで、炎症性サイトカインの発現を抑制した。