ハイブリッドハタ(アカマダラハタ♀ X マダラハタ♂)の肝臓の転写プロファイルは、ケルセチンおよびケルセチン-5′-スルホン酸ナトリウム摂取の肝保護効果を明示する
Hepatic transcriptome profiles reveal the hepatoprotective effects of dietary quercetin and sodium quercetin-5′-sulfonates supplementation in hybrid grouper (Epinephelus fuscoguttatus♀ × Epinephelus polyphekadion♂)
- 出典:
- Aquaculture
- 2022
- 560
- 738483
- DOI:
- 10.1016/j.aquaculture.2022.738483
- 要旨:
- アカマダラハタ♀とマダラハタ♂を交配したハイブリッドハタを、ケルセチン投与群、ケルセチン-5'-スルホン酸ナトリウム投与群、比較対照群の3群に分けた。ケルセチン投与群は比較対照群と比べて、423種の遺伝子を上方調節し、365種を下方調節した。一方、ケルセチン-5'-スルホン酸ナトリウム投与群の遺伝子は、上方調節が402種、下方調節が446種であった。内容を解析した結果、ケルセチンはステロイド生合成経路に関与する肝遺伝子を下方調節し、ケルセチン-5'-スルホン酸ナトリウムはポリアミン合成に関連する遺伝子を上方調節した。グルタミン異化に関与するGLS1は、ケルセチンとケルセチン-5'-スルホン酸ナトリウムの両方が下方調節した。