HepG2細胞における、ケルセチン・クルクミン・18α-グリチルレチン酸・ロスマリン酸の、II型糖尿病の重要な標的α-グルコシダーゼ・膵α-アミラーゼ・脂肪蓄積に対する阻害効果: in silico分子ドッキングおよびin vitro研究による同定
In-silico reverse docking and in-vitro studies identified curcumin, 18α-glycyrrhetinic acid, rosmarinic acid, and quercetin as inhibitors of α-glucosidase and pancreatic α-amylase and lipid accumulation in HepG2 cells, important type 2 diabetes targets
- 出典:
- Journal of Molecular StructureJournal of Molecular Structure
- 2022
- 1266
- 133492
- DOI:
- 10.1016/j.molstruc.2022.133492
- 要旨:
- ケルセチン・クルクミン・18α-グリチルレチン酸・ロスマリン酸を対象にして、糖尿病の主要標的であるα-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼとの親和性を、分子ドッキングで計算した。既存糖尿病薬アカルボースを基準に用いた。α-アミラーゼに対しては、4化合物ともアカルボースよりも阻害定数Ki値が大きく、親和性が弱かった。しかし、クルクミン・18α-グリチルレチン酸・ケルセチンのα-グルコシダーゼに対するKi値は、アカルボースよりも大幅に小さく、強い親和性を示唆した。HepG2細胞を用いるvitro実験は、分子ドッキングの結果と良好に一致して、クルクミン・18α-グリチルレチン酸・ケルセチンは、細胞内の脂肪の蓄積を顕著に阻害した。