ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの心房細動に対する作用機序: 分子ドッキングとネットワーク薬理学を組合せた検証

Mechanisms of Quercetin against atrial fibrillation explored by network pharmacology combined with molecular docking and experimental validation

要旨:
化学構造を基にして、ケルセチンの標的となる遺伝子から、心房細動に関連する遺伝子を各種データベースで探索した。その結果、IL-6・VEGFA・JUN・MMP-9・EGFRの5遺伝子が上位にヒットして、AGE-RAGEシグナル伝達経路・MAPKシグナル伝達経路・IL-17シグナル伝達経路が心房細動を抑制することを示唆した。分子ドッキングにて、ケルセチンが上記5種の主要な標的蛋白質との高い親和性を確認した。さらに、ラットを用いる動物実験にて、ケルセチンは心房細動の期間を有意に短縮して、進行を抑制した。