ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

加齢黄斑変性のサイブリッド細胞株におけるケルセチンの効果

Effects of Quercetin in AMD Cybrid Cell Lines: Implications for a Therapeutic Role in AMD

要旨:
サイブリッド細胞株は、ミトコンドリアが欠損したARPE-19細胞と、加齢黄斑変性(AMD)患者と年齢が一致するAMDでないヒトに由来するそれぞれの血小板とを融合して作成した。得られたサイブリッド細胞株は異なるヒトに由来するが、同一の核を有する。ケルセチン20 µMの存在下でサイブリッド細胞株を24時間で培養し、活性酸素種を測定した。ケルセチンが抑制した活性酸素種のレベルは、AMD由来で対照の86.75%、非AMD由来が対照の84.25%であった。また、対照を100%とした際の細胞代謝は、由来が128.0%、非AMD由来が132.8%であった。