ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

尿道カテーテルへの細菌付着を制御する代替手段としての、ケルセチンを担持したキトサンナノ粒子

Quercetin-loaded chitosan nanoparticles as an alternative for controlling bacterial adhesion to urethral catheter

要旨:
大腸菌および黄色ブドウ球菌に対する、ケルセチンを担持したキトサンナノ粒子の最小発育阻止濃度(MIC)は、6.25~12.5 mg/mLの範囲であった。コロニー形成単位の減少分は、大腸菌が3.6 log CFU/mL、黄色ブドウ球菌が6.2 log CFU/mLであった。MICより小さい3.1 mg/mLにて細菌付着の減少が見られ、その割合は大腸菌が83%、黄色ブドウ球菌が75%であった。ケルセチンーキトサンナノ粒子はシリコン製尿道カテーテルへの細菌付着も減少し、その割合は分離株で25%、バイオマスで92%を記録した。