ケルセチンはSTAT3/SOCS3/IRS1シグナル伝達経路を調節して、ラットの胆管結紮による肝インスリン抵抗性を軽減する
Quercetin Mitigates Hepatic Insulin Resistance in Rats with Bile Duct Ligation Through Modulation of the STAT3/SOCS3/IRS1 Signaling Pathway
- 出典:
- Journal of Food Science
- 2019
- 84
- 3045-3053
- DOI:
- 10.1111/1750-3841.14793
- 要旨:
- 胆管結紮にて、ラットの肝組織にインスリン抵抗性と線維化を惹起した。ケルセチンを投与すると、IRS1の増加に伴って、STAT3とSOCS3の発現がmRNAと蛋白質の両方のレベルで減少して、インスリン抵抗性を改善した。また、ケルセチンの抗線維化作用は、Rac1-GTP・Rac1・HIF-1α・ NOX1・Sp1・ERK1のnRNAの下方調節によって示された。従って、ケルセチンによるインスリン抵抗性と肝線維化の改善は、STAT3/SOCS3/IRS1シグナル伝達の調節に基づく。