ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはマウスの肥満に関連した、脂肪組織マクロファージ(ATM)浸潤と炎症を軽減する: AMPKα1/SIRT1を含むメカニズム

Quercetin reduces obesity-associated ATM infiltration and inflammation in mice: a mechanism including AMPKα1/SIRT1

要旨:
0.1%のケルセチンを配合した高脂肪食を投与したマウスは、高脂肪食のみのマウスと比べて、体重の増加が抑制され、インスリン抵抗性を改善した。精巣上体脂肪組織(EAT)にてケルセチンは、GLUT4の移行とプロテインキナーゼBを増強し、EATでのグルコース取込みを高めた。ケルセチンはまた、M1/M2マクロファージの比率を変更し、炎症性サイトカインを低減し、EATにおけるAMPKα1のリン酸化とSIRT1の発現を増強した。よって、ケルセチンはAMPKα1/SIRT1を介して、高脂肪食に起因するEATのマクロファージ浸潤と炎症を軽減した。