ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンリポソームは、ストレプトゾトシンがラットに誘発した糖尿病性腎症を改善する

Quercetin liposomes ameliorate streptozotocin-induced diabetic nephropathy in diabetic rats

要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病性腎症のモデルラットを、ランダムに4群に分けた: 1) フリーのケルセチン投与群、2) リポソーム投与群、3) ケルセチンリポソーム投与群、4) 無投与(対照)群。1)と3)は、体重の低下を抑制し、空腹時血糖値を下げ、腎肥大を軽減し、尿中蛋白質を低減した。いずれの項目においても、3)は1)より優れた結果を与え、リポソームが血中ケルセチン濃度を維持することと関連していた。なお、2)と4)は同じ結果となり、糖尿病性腎症に有効な成分はケルセチンであり、リポソームではない。