ケルセチンリポソームは、ストレプトゾトシンがラットに誘発した糖尿病性腎症を改善する
Quercetin liposomes ameliorate streptozotocin-induced diabetic nephropathy in diabetic rats
- 出典:
- Scientific Reports
- 2020
- 10
- 2440
- DOI:
- 10.1038/s41598-020-59411-7
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病性腎症のモデルラットを、ランダムに4群に分けた: 1) フリーのケルセチン投与群、2) リポソーム投与群、3) ケルセチンリポソーム投与群、4) 無投与(対照)群。1)と3)は、体重の低下を抑制し、空腹時血糖値を下げ、腎肥大を軽減し、尿中蛋白質を低減した。いずれの項目においても、3)は1)より優れた結果を与え、リポソームが血中ケルセチン濃度を維持することと関連していた。なお、2)と4)は同じ結果となり、糖尿病性腎症に有効な成分はケルセチンであり、リポソームではない。