ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病ラットにて、ケルセチンはトランスフォーミング成長因子-β1(TGF-β1)および結合組織成長因子(CTGF)の発現を低下して、糖尿病性腎症を改善する
Quercetin Ameliorates Diabetic Nephropathy by Reducing the Expressions of Transforming Growth Factor-β1 and Connective Tissue Growth Factor in Streptozotocin-Induced Diabetic Rats
- 出典:
- Renal Failure
- 2012
- 34
- 83-87
- DOI:
- 10.3109/0886022X.2011.623564
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病性腎症のモデルラットに、ケルセチンを投与した。ケルセチンは腎重量/体重比・尿アルブミン排出・血中クレアチニン・血中尿素窒素・クレアチニンクリアランスを著しく低減したが、血糖値には効果がなかった。糖尿病腎症の特徴として、腎組織にてTGF-β1とCTGFが過剰発現したが、ケルセチンの投与で緩和が見られた。