ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはヘッジホッグシグナル伝達経路に拮抗して、チオアセトアミドが誘発した肝線維症と酸化ストレスを改善する

Quercetin ameliorates thioacetamide-induced hepatic fibrosis and oxidative stress by antagonizing the Hedgehog signaling pathway

要旨:
チオアセトアミドでラットに肝線維症を惹起した後、ケルセチンもしくはシリマリンを投与した。両者とも、SODとGSHを増大し、ヘッジホッグシグナル伝達経路に関与する蛋白質(Shh・Ihh・Ptch-1・Smo・Hhip・Gli-3)と炎症関連マーカー(TNF-α・NF-κB)の発現を抑制した。ケルセチンでは、肝細胞壊死を最小限に抑え、チオアセトアミドがもたらした病変を改善した。