ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンに富むアマドコロ(パクパイ)葉のエタノール抽出物は、リポ多糖がマクロファージRAW264.7に誘発した炎症誘導物質の遺伝子発現と分泌を低下する

Quercetin-Rich Ethanolic Extract of Polygonum odoratum var Pakphai Leaves Decreased Gene Expression and Secretion of Pro-Inflammatory Mediators in Lipopolysaccharide-Induced Murine RAW264.7 Macrophages

要旨:
アマドコロ(タイ語: パクパイ)は、タイの伝統医療に用いられるキジカクシ科の多年草である。リポ多糖で刺激したマクロファージRAW264.7を用いて、アマドコロ葉の50%エタノール抽出物の薬効を評価した。アマドコロ葉抽出物は、濃度依存的にRAW264.7の生存率を延長し、NOの産出を抑制し、炎症誘導物質(COX-2・iNOS・IL-6・TNF-α)の発現を低下した。アマドコロ葉抽出物の主成分はケルセチンであり、他にカテキン・EGCG・クマリンを検出した。