ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ドキソルビシンが正常な線維芽細胞に誘発した老化は、骨肉腫細胞の成長と侵襲性をin vitroで促進する: プロセスの調節におけるケルセチンの役割

Doxorubicin-induced senescence in normal fibroblasts promotes in vitro tumour cell growth and invasiveness: the role of Quercetin in modulating these processes

要旨:
予めケルセチンで処置した線維芽細胞(正常細胞)WI-38は、その後のドキソルビシンで処置した際に付随する細胞老化を軽減した。骨肉腫細胞(悪性腫瘍細胞)を含む条件培地を作り、ドキソルビシン処置したWI-38を培養すると、骨肉腫細胞の成長と侵襲を促進した。しかし、予めケルセチン処置をしておけば、抗酸化防御が増強される。よって、例えドキソルビシンで刺激されても、条件培地にて骨肉腫細胞による腫瘍誘導化を受けることがない。