糖転移と複合粒子の形成による、ケルセチンの水溶性の向上
Enhanced solubility of quercetin by forming composite particles with transglycosylated materials
- 出典:
- Journal of Food Engineering
- 2015
- 149
- 248-254
- DOI:
- 10.1016/j.jfoodeng.2014.10.010
- 要旨:
- 水溶性と吸収性が向上したケルセチン製剤を開発すべく、基礎研究を行った。グルコースの結合が水溶性へ寄与を比較すべく、ルチン・ヘスペリジン・ステビアのそれぞれをα-グルコシダーゼで処理して、相当するα-グルコシド結合体を得た。その結果、α-グルコシルルチン > α-グルコシルヘスペリジン > α-グルコシルステビアの順序で、水溶性を獲得した。次に、最も水溶性の高かったα-グルコシルルチンを噴霧乾燥して、ケルセチンの43倍の水溶性(ケルセチン換算)を確認した。また、噴霧乾燥したα-グルコシルルチンの抗酸化作用は、ケルセチンと比べて大幅に向上した。