ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Tonglong Qibi煎じ薬中のケルセチンはNrf2シグナル伝達経路と酸化ストレスを調節して、テストステロンが誘発したラットの前立腺肥大症を改善する

Quercetin in Tonglong Qibi decoction ameliorates testosterone-induced benign prostatic hyperplasia in rats by regulating Nrf2 signalling pathways and oxidative stress

要旨:
中医学では前立腺肥大症の治療にTonglong Qibi(TQ)の煎じ薬を用いる。実際、テストステロンで惹起した前立腺肥大症のモデルラットにTQを投与すると、症状を緩和し、肝および生殖器毒性を認めなかった。Vivo実験の結果を基に、ネットワーク薬理学解析したところ、TQの有効成分をケルセチンと特定した。別途実施したvitro実験にて、ケルセチンはNrf2の発現を増大して、前立腺上皮細胞の増殖と酸化ストレスを軽減した。