ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒト臍帯静脈内皮細胞HUVEC細胞株における、5-フルオロウラシルの血管新生阻害作用はケルセチンが増強する

Quercetin Improves the Anti-angiogenic Property of 5-Fluorouracil on the Human Umbilical Vein Endothelial Cells HUVEC Cell Line

著作名:
Arash Sanaei
Ghorban Mohammadzadeh
Mojtaba Rashidi
出典:
International Journal Of Cancer Management
2022
15
e120315
DOI:
10.5812/ijcm-120315
キーワード:
血管新生
5-FU
ヒト臍帯静脈内皮細胞
ケルセチン
要旨:
血管新生の阻害は癌治療に有効な手段である。既存薬5-FUとケルセチンの血管新生阻害作用を、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いて検証した。HUVECに5-FUもしくはケルセチンを単独で添加すると、血管新生・VEGFR2およびVEGFR1遺伝子の発現・遊走・生存率を顕著に低下した。しかし、両者の組合せは、血管新生阻害作用を増強した。従って、5-FUとケルセチンとの組合せは、癌治療における相乗効果が期待できる。