ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

PLGA-ケルセチンナノ製剤は、ミトコンドリア依存性カスパーゼ-3,7とPI3K/AKT抑制を伴う非依存性FoxO1を活性化して、癌の進行を阻害する

PLGA-Quercetin Nano-Formulation Inhibits Cancer Progression via Mitochondrial Dependent Caspase-3,7 and Independent FoxO1 Activation with Concomitant PI3K/AKT Suppression

要旨:
ケルセチンの細胞透過性と抗癌活性の向上を目的として、ケルセチンをPLGA(乳酸-グリコール酸共重合体)ナノ粒子に担持した。ナノ粒子製剤は、子宮頸癌細胞株HeLaおよび乳癌細胞株MCF-7の生存率を著しく低下した。ナノ粒子製剤は、PI3K/AKTの遺伝子発現を下方調節し、FoxO1の遺伝子発現は上方調節し、アポトーシスに関与するカスパーゼ-3および7を活性化した。7,12-ジメチルベンズ[a]アントラセンで惹起した乳腺癌のモデルラットにナノ粒子製剤を投与すると、腫瘍の数を低減し、腫瘍形成までの潜伏期間を延長した。

この論文は訂正が発表された。https://www.mdpi.com/1999-4923/16/1/124