ケルセチンはWnt/β-カテニンシグナル伝達を介して、KBM7R細胞の増殖を阻害する
Quercetin Inhibits KBM7R Cell Proliferation through Wnt/β-Catenin Signaling
- 出典:
- Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine
- 2022
- 2022
- 1378976
- DOI:
- 10.1155/2022/1378976
- 要旨:
- イマチニブ耐性を獲得した、慢性骨髄性白血病細胞の変異株KBM7Rに、ケルセチンが薬効を示した。ケルセチンのIC50値は241.7 μMであった。それ以下の50~200 μMの濃度では、アポトーシスを促進し、細胞周期のG1期を停止した。ケルセチン濃度100 μMで48時間処理すると、カスパーゼ-3・カスパーゼ-8・カスパーゼ-9の発現が、mRNAと蛋白質の両方のレベルで上昇した。また、この濃度100 μMにて、Wnt/β-カテニンシグナル経路に関与するGSK-3β・β-カテニン・Lef-1を阻害した。