ケルセチンによるCOVID-19患者の治療: 前向き・単一施設・無作為化比較試験
Treatment of COVID-19 patients with quercetin: a prospective, single center, randomized, controlled trial
- 著作名:
- Hasan Önal
- Bengü Arslan
- Nurcan Üçüncü Ergun
- Şeyma Topus
- Seda YilmazI Semercí
- Mehmet Eren Kurnaz
- Yulet Miray Molu
- Mehmet Abdussamet Bozkurt
- Nurettin Süner
- Ali Kocataş
- 出典:
- Turkish Journal of Biology
- 2021
- 45
- 518-529
- DOI:
- 10.3906/biy-2104-16
- 要旨:
- 中度~重症のCOVID-19患者429名を対象とする前向きコホート研究。通常の治療を受けた380名と、通常の治療に加えてケルセチン1000 mg、ビタミンC1000 mg、ブロメライン100 mgから成るサプリを毎日服用した49名を比較する経過観察を行った。サプリ服用の終了は、退院、酸素吸入開始、死亡のいずれかであった。サプリ服用群は非服用群と比べて、血小板とリンパ球が有意に増加した(両者ともP<0.05)。しかし観察期間中にて、サプリが各種イベント(ICUへの搬送・呼吸不全・脳卒中・急性心筋梗塞・意識混濁・死亡)のリスクを軽減することは見られなかった。また、サブグループ解析を行っても、結果は変わらなかった。従って、両群間に差は見られなかった。