ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはレプチン/OB-Rシグナル伝達を調節して、原発性シェーグレン症候群の唾液腺のアポトーシスと炎症を改善する

Quercetin ameliorates salivary gland apoptosis and inflammation in primary Sjögren's syndrome through regulation of the leptin/OB-R signaling

要旨:
シェーグレン症候群のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。その結果、唾液分泌の減少を改善し、唾液腺の損傷・唾液腺上皮細胞のアポトーシス・炎症応答を有意に減少した。ケルセチンはモデルマウスの血中レプチンを減少し、唾液腺のレプチン受容体(OB-R)の発現を阻害した。ケルセチンはまた、レプチン受容体の下流にある、JAK2/STAT3シグナル伝達も阻害した。また、別途実施したvitro実験にて、IFN-γで刺激した唾液腺上皮細胞のアポトーシスは、ケルセチンが阻害した。