ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

芳香族炭化水素受容体を介するCYP1A1の抑制により、ケルセチンは2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシンが誘発したマウスの口蓋裂の発症を抑制する

Quercetin Reduces the Development of 2,3,7,8-Tetrachlorodibenzo-p-dioxin-Induced Cleft Palate in Mice by Suppressing CYP1A1 via the Aryl Hydrocarbon Receptor

要旨:
Vivo: 妊娠したマウスが2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン(TCDD)に暴露すると、生まれたマウスに口蓋裂を発症し、その割合は92%であった。毎日のケルセチン投与は、発症率を69%にまで下げた。Vitro: マウス由来胚性口蓋間葉系細胞にTCDDを添加すると、その増殖が誘導され、細胞遊走は減少した。しかし、ケルセチンの投与により軽減した。ケルセチンは、芳香族炭化水素受容体のmRNA発現を変化させなかったが、CYP1A1のmRNA発現は有意に抑制した。