ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

胃腸炎の治療を目的とする、ポリカプロラクトン小球体を含むキトサン-ケルセチン複合体が有する抗菌および抗酸化特性の強化

Enhanced antibacterial and antioxidant properties of chitosan-quercetin complex containing polycaprolactone microspheres for the treatment of gastroenteritis: An in-vitro and in-vivo analysis

要旨:
ケルセチン単独・キトサン単独・キトサン-ケルセチン複合体のそれぞれを、ポリカプロラクトン小球体に担持した製剤を設計した。複合体由来の小球体製剤は、単独担持の小球体製剤と比べて、大腸菌と緑膿菌に2倍以上の抗菌活性を示し、黄色ブドウ球菌には1.5倍の活性を示した。また、複合体由来の小球体製剤は、ケルセチンとキトサンとの相乗的な抗酸化力を認めた。